サンダカン周辺に宿はいくらでもあるので好きな場所に泊まればよいことですが私が泊まったホテルはたまたま施設内でリアルに野生のオランウータンと出逢ったので参考方々メモです。
残念なことに全く油断してカメラを持ち歩いてなかったのと照明の薄暗さで証拠写真の画質がイマイチです。スマホ画質で恐縮ですが…。
夕方スコールの雨になり、遠出する気力も無くなったので宿のレストランで食事することにしました。泊まったのは「セピロック・ジャングル・リゾート」という名称ですが建物全体の雰囲気としてはリゾートというよりロッジ群です。星で言えば2つ半ぐらいだと思います。
20年ぐらい前だとリゾートで通用したかもしれませんが今ではちょっと厳しいですね。セレブ御用達ではなくワイルドライフツーリスト御用達です。小綺麗にされてますから施設への不満はゼロです。
地図でも分かる通りリハビリテーションセンター至近ですからいろんな意味で食料に困らない、どちらかといえば動物に手を差し伸べるスタンスの人間がウロウロする確率が高い場所です。
でね、スコールだから雨音で周囲の木々や建物の屋根に雨粒が当たる音が大きく気づけなかったのですが、私が座っていたテーブルの真上にニンジャのごとく森の人は現れました。どんな雨音かというと、こんな感じ。
完全にこっちを見ている状態で、その距離2mぐらいですからさすがに私もビビりました。だらーっとした右手が写ってるでしょ?改めて見ると怖い写真です。
ほんとうにこっそりと現れて屋根の吊り束というか小屋束というか、支え部分に座ってロックオンされてました。他の動物だったら私は音もせずに襲われて死んでますが、そこは森の人。
眺めてるだけで大らかな方。どこまでも穏やかな性格の動物ですね。本当に好きになりました。
この後レストランスタッフに「私が果物を置くから椅子からそーっと離れなさい」と言われて逃げた後の様子がコチラ。
有り得ない距離です。私のリザーブテーブルが…
リハビリテーションセンターでは近くても30mぐらい離れた場所を眺めるだけですが今宵は目の前に登場。あの赤いペットボトルは私の飲み物なんですが回収する勇気が湧かず差し上げました。
散乱している白い物体はポテチ。オランウータンの視線の先にドイツ人が座って食べていたのですがヒョイっと手を伸ばして持って行かれてました。手が長いから。
この方は常連客のようでシュガーポットをひっくり返して砂糖をペロペロし始めた辺りでスタッフが「もう十分食べただろ、森へおかえり」とばかりに追い払うと、再び忍者のごとく手すりをヨタヨタと奥へ。そして再び屋根裏へ。
とても良い体験をさせてもらいました。犬や猫と違ってオランウータンですから。そういう意味でオランウータンとの食事を憧れる方は是非ご利用ください。もしかしたら現れるかもしれません。
リハビリテーションセンターまで歩いて5分のホテル「セピロック・ジャングル・リゾート」メモでした。
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