深夜特急 : リビングストン – ルサカ 寝台列車の旅

ビクトリアフォールズ周辺で1週間ほど遊びました。とは言っても滝の入場料金は高いですからジンバブエとザンビアの両国で各1日ずつ見ただけで…手前で列車移動し、その手前ではタンザニアで肉体疲労の連続でしたし骨休めにはちょうど良い小さな町です。

確かハラレの時にメモしたスーパー「Pick n Pay」もあったと思います。観光の町ですが端から端まで歩いても30分足らずで全体を把握できて楽しめますが、ちょっと物価が高いのが難点ですね。

リビングストン駅はザンビアにありますからジンバブエのビクトリアから徒歩で移動。途中で滝からの水しぶきを浴び、相変わらず物売りに声をかけられ、有名なバンジージャンプを横目に歩き、各々の出入国手続きに約2-3分、歩いて移動するのに約15-20分。国境通過は30分みていれば余裕で移動できます。ここではイミグレーションカードもなく、有効なビザのあるパスポートを持っていれば流れ作業の部品みたいな状態です。

ビクトリア大橋名物バンジージャンプ台(欧米人ばっかり…)

すっかりジンバブエの寝台列車移動に大満足しておりましたが慌てない旅なのでザンビアでも鉄道のお世話になりました。既に2回乗って勉強しているのでワクワク感はありませんが国が違うとルールも違う緊張感の中、いざザンビアへ。

いざ、ザンビアへ!(下はびしょ濡れ…)



基本情報

毎度恒例、当たり前ですが最新情報は鉄道会社サイトか最新のトラベラー情報から得て準備されてください。ちなみに私が見ていたのは名物サイトのコチラです。

眼に映る文字は「WELCOME TO ZAMBIA RAILWAYS LIMITED」だけ

こちらも世界遺産観光の中心となる窓口駅のはずですが「LIVINGSTONE」の文字すらありません。メイン道路から駅舎まで数十メートルの側道も未舗装、穴凹だらけ、雨でぬかるむ…「これが本当にリビングストンの駅なの?」と疑いたくなる姿ですが、駅舎から見切れてる場所には列車が止まっている姿が見えますから…駅です。

幹線道路脇の看板もコレだけ…

  • 区間 : リビングストン (LIVINGSTONE) – ルサカ (LUSAKA)
  • 距離 : 鉄道情報が見当たりませんでしたが道路だと476kmらしいです
  • 運賃 : 125ZMW(クワチャ)/pp (SLEEPER車両)
  • 運航日 : 月曜日(逆ルートは土曜日ルサカAM7時発同日リビングストン着)
  • 出発時間 : 20時
  • 所要時間 : 約18時間

2018年2月現在の「リビングストン-ルカサ 」ザンベジ号 時刻表

バシッっと時刻表もサイト確認できる素晴らしさ。しかしこれにはオチがありますが後ほど触れます。ちなみに駅構内掲示板にも時刻表が貼ってありますが、ベタベタと重ね貼りされて読めません。後ほど触れる内容はお察しください。

読みたいけど、読めないけど…

・切符購入方法

窓口に行って買うだけです。私は月曜日の午前中に出向いたところ「午後15時に来てくれ」と言われました。日本の常識に麻痺していると当日20時発の切符を当日15時に買う感覚が理解不能ですよね。「本当に移動できんのかなぁ」とか思いつつ14:50頃に再突撃しても構内はガラガラで誰もいませんでした。

15時になって窓口を覗いてももぬけの殻…。

15:15になってももぬけの殻…。

15:30でももぬけの殻…。

「んー…、どーしたもんかなー」と悩んでいると、いかにもボスらしい風貌のオジサンが現れて「切符買うのか?」と聞かれ「うん」と答えると携帯電話を取り出しローカル言語でごにょごにょトーク。ザンビアは10種類以上ローカル言語があるらしく、この辺の言葉が何語かわからないままごにょごにょトーク。

鉄格子の切符売り場窓口

暫くしたら上の写真の窓口の向こう側にオジサン登場。

ここからは「当てつけ&見せしめ」の如く英語でボスの説教がごにょごにょ。「15時販売だろ。とっとと売らんかい!」的トークを展開する中で購入となりました。

ただね、支払う時のクワチャ札の単位が大きかったので駅員に「細かいの出せ」って言われましたが持っていないので「無い」っていうと、机の引き出しをガサガサして空き缶に無造作に放り込まれた札束からお釣りをペラペラ…。「公務員で給料もらってるのにこのサービスってどーなのさ」とか思うぐらい怠惰です。しかもこの窓口の鉄格子「開かずの鉄格子」でした。札を指で摘んで下の隙間から指を突っ込んで支払い。困ったものです。

若い頃の中国旅でスーツケース用の錠前を買いに出かけた時、目の前のディスプレイに飾られる商品を指差してるのに「没有(メイヨウ)」と言われたのを思い出してました。ザンビアの未来も前途多難でございます。

通称「ザンベジ号」と呼ばれるこの列車、「最悪エコノミーかスタンダードクラス席でもOK」という覚悟であれば満席になることは稀だと思いますから必ず乗車できると思います。ただね、スリーパークラスは数が限られてますから心配ですよね。少なくとも私は心配でした。

列車ボディで自己主張

もしこのルートを旅したいと思って突撃する前にこのサイトを見つけた方へのアドバイスを書くとすれば「どーにでもなる。買えるからご安心あれ」ですかね。

・車内の様子

車内の様子はジンバブエで利用した雰囲気と大差ありません。ジンバブエ車両と比べると格段に清潔感が増します。共用シャワールームも備えており贅沢感もアップ。ただね、今回の旅はいずれの回もレストランカー(食堂車)なし。私の想像ですが、線路が整備されていないので新品のレストランカー設備の建付も数年で壊れると思います。どんだけ新車両を投入しても結果は同じでしょうね。ジンバブエも然り。

でもね、車両が綺麗ということは、それだけ民度が高いわけでジンバブエとの違いを感じたりしておりました。

移動ネタを少々…

・小ネタ1 : ザンビア入国から駅までの移動は?

ジンバブエのイミグレーションと市内中心部は徒歩10-15分程度ですが、ザンビアのイミグレーションから市内中心部へは約16kmあります。車だと15-20分で済みますが歩けば3時間ぐらいかかります。もちろん歩きませんよ。荷物が重いのでイミグレーション付近で持て余しているタクシーを捕まえての移動。ただね、問題は料金。

ヒッチハイクはタダで乗る交渉ですがタクシーは値段交渉。私は急がない旅なので暇に任せて座り込んで休憩しながらダラダラ交渉しているうちに別の旅人と相乗りとなり8US$/PPでした。話してる感じだと安くて15ドル、平均20ドル、ふっかけられると上はキリがない感じですが…。

タクシーはそこらじゅうに停まっていますし、居なくても少し待てば別のタクシーがやって来ますし移動に困る雰囲気は無かったですね。どーんと構えて値段交渉をお楽しみください。

・小ネタ2 : 両替どーするの?

ジンバブエから歩いて入国する際に、国境付近の兄ちゃんに交換してもらうこともできましたが、出入国ゲート周辺ではUS$が使えるので両替せずもタクシーもUS$で市内中心部へ移動しました。もちろん市内まで来るとUS$が使えないので絶対にクワチャが必要です。

ちなみに一般的な民間両替所はメインストリートのMosi-Oa-Yunyaを真っ直ぐ北上していると銀行、郵便局、放送局、ショッピングモールといった「あ、この辺メインストリートっぽい」と感じる場所に2-3件見つけることができます。リビングストン駅からだと徒歩で3-40分でしょうね。車だと10分未満ですが…このタクシーも値段交渉です。

FX AFRICA FOREIGN EXCHANGE

・小ネタ3 : 宿は…

この場所にも安宿がいくつかあることは知っていましたが、一連の旅でローカル風の宿に一度も泊まっていなかったので、ちょっとそっち風のホテルに宿泊しました。まぁ5,000円ぐらいはしましたが、駅チカで(市内中心部からは少し離れた場所ですが)施設自体も満足でした。この旅で初めて客室に冷蔵庫を見た宿です。

Ngolide Lodge」ですが、これね、そっち系予約サイトの翻訳名は「ゴライドロッジ」と書かれておりますが誤訳。まぁ「ゴライド」という事前認識がなければ間違わないことなんですが、誤訳認識したままタクシーの運ちゃんと会話しても「そんなホテルねーよ」ということになってから気づいた事で、正しくは「ゴリデロッジ(Ngoli de Lodge)」です。

「ゴライドロッジ」じゃなくて「ゴリ・デ・ロッジ」

そんなことよりも、この宿にはとても親切にしていただきました。

たぶん10時ごろにジンバブエの宿から出てザンビアへ移動しはじめ、イミグレーション周りで油を売っていたとはいっても12時前には宿に着いていましたが即チェックイン。有り難かったです。

チェックアウトも列車に合わせて荷物を預かってくれますが「荷物は部屋に置いとけ」って言ってくれましてね、助かりました。この頃(2-3月の変わり目)は雨季がスタートしている頃なので雨が降ると傘なしトラベラーはびしょ濡れになります。その様子を見て「部屋でシャワー浴びて服着替えろよ」なんて言ってくれるほどスローな時間が流れていました。

親切にしてもらえてよかったです。本当に感謝しています。

ちなみに建物は見ての通り日本の茅葺風で、客室内の天井を見上げれば、そのまんまです。朝食はこの建物内レストランですが夕食は道路の斜め向かいで同族経営のレストランとなります。

もちろん有名なホステルでコストは下げられます。

印象に残ったことは「アフリカはやっぱりアフリカ」

ザンビアでの鉄道移動も相変わらず遅延をたのしみました。

ただね、今回の鉄道旅の目的は「不便、不自由を感じること」なので大いに満足していることを先に触れときます。本当に。ここでも高速バスを使えば鉄道と大差ない料金で7-8時間で移動できますが、日本で出来ることは後回しの旅です。

でね、残念ポイントは2点です。

  1. 駅の切符販売がいいかげんすぎる
  2. 列車の運行時間が無茶苦茶

この辺の鉄道事情共通点は何事もシステム化されてない故のことですが、鉄道遅延に関してはどうにかしないとダメでしょうね。鉄道分野は中国がガンガン進出してる分野ですが、そのレール敷設が終わってもこの調子だとアフリカの責任で発展しないということになるので、行く末が楽しみでもあります。

ただね、旅の小噺的なことを書くと…

一緒の列車にアメリカ人夫婦が乗っていたのですが…この夫婦もなかなかの強者トラベラーで南アフリカからナミビア、ボツワナを経由してザンビアに入り、次はケニアへ向かうというプランだそうですがさすがにこの遅延にはお怒りのご様子でした。

というのも、今回の移動はほぼ丸一日列車に揺られたので出発も夜なら到着も夜というありえないぐらいスローな時間を楽しみました。

あまりにも遅い到着になったことが気になったせいか車掌が一部屋ずつ外国人旅行者の部屋を回って到着後の予定をリサーチしてましてね…聞いたからといって飛行機の如く代替ホテルが準備されるわけではありませんが、一応事前に聞いてトラブル回避を想定していたんでしょうね。

でね、ちゃんとルサカに着きましたけど、それは夜です。私はなんとか宿を手配できましたがアメリカ人夫婦は列車を降りて少し経ってもお眼鏡に叶う宿が見つけられないことに余計イライラされていた感じです。

問題はルサカ駅の位置なんですが…真昼間だと気にもならないことが真夜中だと気になります。私もこういう下調べがすっかり欠落しておりました。

ルサカ駅の位置

上の地図を見ると分かる通り駅のマークがある線路の左側にオレンジ色の幹線道路(Cairo Road)が見えています。そこにザンビア銀行とかマリオットホテルの文字が見えるので正にメインストリートです。線路の右側は「アフリカでプーマといえばガソリンスタンド」の文字。問題は左と右をつなぐ歩道が駅構内には無く、道路は少し離れた場所です。この地図でも下の方に左右につなぐ道路が見えてますが、これは北側にもあります。

アメリカ人夫婦も「ここは本当にザンビアの首都の駅なのか?」と問いただすぐらい寂しい駅なんですね。もちろん他の駅に比べれば立派な駅舎なんですが、到着時の辺りは真っ暗。

さすがに車掌も土地勘のない旅行者を気にしてか「ゲートまで案内するから固まって歩いてくれ」と指示してくれるのですが、我々からするとなんで固まって歩く必要があるのかも分からずに集められて団体行動させられてる空気だったので怒ったアメリカ人が「我々は旅行者で、金を払ってサービスを受ける側なのにこれだけ遅れてエイリアンみたいな扱いをするとは何事か!」みたいなことをまくし立て始めて険悪なムードでした。

そんなことはともかく、確かにあまりにも遅い時間に到着して土地勘がないとスマホでGPSマップを見ながら移動しても不安になる雰囲気があります。ルサカからリビングストンへ行く朝便であれば楽勝ですが、真っ暗闇となるとちょっとね。

そんなこんなで私は宿に着き、フロントで「飯はラストオーダーが近いから食べるんなら急げよ」とか言われ、たいしてお腹も空いてませんでしたが「あの夫婦、たぶんまだホテル探してるよなぁ」なんて思いながら夕食も終了。

シマ、美味しいですね。気づけば1時間もレストランで食事していました。

かれこれ1ヶ月ウロウロし、この時初めて山盛りのシマを口にし、ビールを飲みながらフライドフィッシュにチキンサラダ。まぁ列車の長旅でしたしちょっと贅沢しながらルサカ観光がスタートしたのでした。

ということで、リビングストンからルサカまで寝台列車で移動したメモでした。相変わらずダラダラとしたお目汚し内容ですが旅の参考にされてください。

〜・〜

【2019.01.28 追記】

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このDVDブックには「ロイヤル・リビングストン・エクスプレス」、「リビングストンからルサカ行き」「カピリ・ムポシからダルエスサラーム行き」「ダルエスサラームからタボラ経由のムワンザとキゴマ行き」の列車旅がお馴染み石丸謙二郎さんのナレーションで収録されています。

ザンビア・タンザニア 鉄道ルート

BOOK・OFFで100円で買いました。

リビングストン鉄道博物館

アフリカでの鉄道情報として参考になると思います。テレビ番組ですから別撮りシーンも沢山ありますが遅延も隠さずリアルに収録されていました。70分もDVDを見ていると懐かしさが込み上げてきます。



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