キリマンジャロ登山 マチャメルート 1日目

アフリカ

1日目はフォレスツトレッキング!

キリマンジャロ登山はある意味オールインクルーシブで「世界一贅沢な登山」と言われ、登頂確率も50%と高く「誰でも登れる山」と言われてるみたいですが、登ってみた感想としては「ガイド、ポーター、コックの力を借り、自分の重い荷物を持ってもらい、自分の体力をゼロまで使い果たし、尚且つ体調や天候に恵まれれば誰でも登れる山」だと思いました。やっばり厳しい山。

これから登る方にとっては少々夢のないことを書きますがキリマンジャロのような国(というかアフリカ)を代表する山は商業登山臭もあり(日本の富士山も似ていますが)「半分は登山、半分は商売」という雰囲気も感じました。

登山内容がパッケージ化され、ガイドの指示に従って行動すれば確実に登頂確率が上がるよう計算されていることを1日毎に辛さが増すルートで実感しました。

今回は2人で登りましたがバディは3年かけて入念に準備した方。

一方で私はというと30代前半までは幾つか国内登山や縦走経験はありますが、ここ10年は…1年に数度平坦な場所をトレッキングする程度のことで登山から縁遠い怠惰な日常生活の中年です。しかも2017年の12月に思いつき、2018年の正月明けから真面目に考え、2月には挑戦したという無計画にもほどがあるヤッツケ感満載の旅立ちでした。

ただ、出発間際(たぶん約2週間前)まで悩んだのが登山日程で、初めからマチャメで挑むことは決まっていましたが問題は所要日数。

マチャメルートは「5泊6日コース」と「6泊7日コース」の2種類が一般的で、登頂確率を上げるためには6泊7日がベターですが、問題は「日程が増えればコストも増える」ことと「下山後から帰国日までの日程調整」の都合でどちらを選ぶべきか何度も検討し「5泊6日コース」で決定。

結論から言えば30代以下の体力が充実した年齢(つまり若者)であれば「5泊6日コース」を余裕で踏破できると思いますが、40歳を過ぎて体力の衰えを身をもって実感している方(つまり初老以降)だと「6泊7日コース」の方が断然楽だと思います。

誰でも登れる山と言われても標高5,895mですからリラックスしているようでも緊張していたと思います。

マチャメルート・スタートポイント

登山1日目の感想

なんら苦しいポイントは一切ない、極めてのんびりなトレッキングの1日です。草木が生える高度ですから動植物満載のルートをゆっくりと歩くのみで1日が終了します。「これ登山」と思うぐらいですが、振り返ってみるとマチャメルートは実によくできたコース設定で日に日に少しずつ険しくなるようになっており、初日は「体を慣らして終了」の雰囲気でした。

◾️初日ルート

一般的情報ですとマチャメゲートは1,800mに位置し、目標とするマチャメキャンプは3,010mだそうです。標高差約1,200mを約11キロ歩き5時間あれば到着する場所へ向けての登山です。

◾️初日装備

上はTシャツ1枚、パンツはふくらはぎの上までまくり上げ、平地と変わらぬスタイルでポレポレ歩きました。後日落ち着いたら動画をアップするかもしれませんが、その記録によるとゲート付近の気温は32.5度だったらしく当然のスタイルですよね。2月のマチャメは暑かった。

このルートの初日は雨の遭遇率が高いと聞いていおり、2月中旬から3月にかけては雨季への変わり目だったりするので雨具は持っていましたが天候に恵まれ全日程で出番ナシでした。

◾️歩行スピードと所要時間

初日が翌2日目以降の内容と違うことは僅かに歩くスピードが早いことぐらいです。というよりも2日目以降、特に登りに関しては極端なほど(歩幅が靴のサイズの繰り返し)ゆっくり歩くので、それに比べれば早いというだけで、一般的に見れば初日だってスローペースです。

しかし初日の所要時間は約6時間。どれだけゆっくり歩いたことか。

スタート時間は他のパーティーに比べて早かったのですが、途中でガンガン追い抜かれました。特に印象的だったのが中国チームのスピード。あっという間に抜き去られ視界から見えなくなりましたが最後には抜き返しました。体力にものを言わせて登る山ではなくガイドの指示に従い、ひたすらマイペースに疲れない歩行を続けることが大事ですね。

高山病の症状もなく、しいて言えば「十数年ぶりの登山に疲れた」という感じ。

◾️到着後

まずは到着したことを帳簿に記録。これは到着地点で毎回の恒例行事。

気がつけば我がパーティーのポーターがテントを張ってくれており、洗面器にお湯を準備してくれ、温かい飲み物、スナック、夕食が供されるという大名のように贅沢な時間です。しかも初日ですから体力も余っており優雅な時間を過ごさせていただきました。

これは登山中毎日供されるので毎日楽しんだわけですが、初日が最も印象的でした。それだけ日に日に体力は減り、楽しむゆとりが消えていったということです。本当に。

本日のマチャメキャンプも満員御礼。マチャメルートは毎日テント生活。

◾️消費水量と睡眠時間

とにかく下界は暑いですし登山中は発汗しますから高山病予防も兼ねて水を飲みまくる印象で突撃し初日の消費量は約2,3ℓ。この日の合計睡眠時間は約8時間でした。7-8時間寝ると私にとっては体力維持が楽です。

で、私の水装備はと申しますと14Lのバッグに「2ℓボトル」と「2ℓハイドレーション」を毎日背負って歩きました。このバッグはハイドレーション用ではありません。14Lバッグは「これって子供用」っていうぐらい小さいです。これに水と雨具とカメラバッテリー…あっという間にパンパンになるのですが、バッグの容量が大きいと自ずと重量が増えるので、あえてポーターの力を十分に借り、手持ちの荷物は減らす作戦で挑みました。

それにしても案外飲みましたね。全日程に於いてガイドから「水を飲め」という指示は一言もありませんでしたが、喉が乾きますから言われなくてもガブガブ飲んじゃいます。その様子を側で見れば声を掛けるはずもありません。初日は楽な行程なのにガブ飲みというのが準備不足の証です。

ちなみに背負っていた14Lバッグはコレ。

milletの古〜い14Lバッグ。

たぶん10年以上前のモデルだと思いますが本当に小さいバッグ。出発前に新調しようか迷った時に店頭でこのモデルが今も続いていることにビックリしました。収納や備品デザインが全て一緒でしたので「PRALO14」だと思います。興味があれば店頭で眺めてみてください。本当に小さいですから。

でもね、ポーターに荷物を持ってもらって登山が成立する山ですし、それはそれで素直に持ってもらい、自分が持つ荷物を最低限にしましたが、出発前から「水だけは自分で最高4ℓは持つ可能性がある」と計算して持参しましたが「このバッグ、たぶん本当に最低限装備だな」とか思ったのでした。

目指すはあの頂き!(空港で見た看板)

 

キリマンジャロ登山 マチャメルート 2日目

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