セレンゲティ国立公園はどこまでも果てしない!

アフリカ

ンゴロンゴロ自然保護区とセレンゲティ国立公園のサファリはセット商品みたいなものですがンゴロンゴロを圧倒する広さに脱帽です。全体は四国の8割ぐらいの広さらしいですが、2泊3日のプランだと8割のうちの4割ぐらいの広さの中のほんの一部を1日かけてドライブして楽しむのが精一杯らしいです。

まぁ当然といえば当然ですよね。広いですから1日頑張って走りまくってもその程度が限界です。動物が現れたら車は停まりますしね。

好みを聞かれれば「ンゴロンゴロが好き」と答えると思います。その理由はンゴロンゴロはクレーターなので境界を感じられなんとなく落ち着くのですがセレンゲティは広すぎて1日走った程度では境界に辿り着けず…なんとなく落ち着かない感じがしました。とにかく広大!

間近で見ると迫力が違います

このゾウの群れの中にも赤ちゃんがいました。全員で囲むポジションでね。テレビでしか見たことがないシーンですから感動しまくっておりました。

代表的な動物は殆ど見れましたしライオンの捕食シーンはンゴロンゴロでもセレンゲティでも遭遇しましたがサイだけは見れませんでした。サイだけは日本人並みの減少スピードで既に絶滅確定種もあり残念です。

ちなみにこれが車内の様子。

ランドクルーザーロングボディ

7人乗りでわたくしお誕生日席になっております。窓側席の方が眺めが良いですが下山直後のサファリはハッスルする元気も出ず…。ロングボディですから窮屈さはないですが海外の方の体格だと座席も小さく感じます。

旅行代金を最も安く抑えるとこういう混載パターンですね。ざっと見た感じですが公園内ではノーマル車(5人乗り)の方が多く走っていました。でもね、人数が多いとワイワイ度も増し賑やかで良いですよ。

動物はたくさん見れましたが凸凹道の連続ですからパンクする車も多いですしドライバーガイドは肉体労働ですね。今回他の車のツアーで夜のサファリは見ませんでしたが早朝サファリはどの会社も定番のようで、私たちも5時には起きて6時前には「さぁ出発」みたいな日もありました。

文字で書くと「へー」で終わるんですが、やってることをザックリ書くと…

  • サファリドライブ
  • キャンプ地到着
  • コックは料理、ドライバーと客は一緒になってテント設営
  • 客はシャワーなどの休憩時間
  • 夕食と翌日の予定説明
  • ドライバーとコックの食事時間&料理片付け

こんな感じなのでドライバーたちが寝るのは0時前後だと思います。翌日は…

  • コックは4時頃から料理(前夜の余り物を使ってボックスランチ仕込み)
  • 客は5時に起きてサファリ準備
  • 各々食堂へ集まり食事スタート
  • 6時前に「さぁ出発」
  • コックは残って料理とテントの片付け
  • サファリドライブ
  • コックをピックアップしにUターン etc…

こんな感じでした。

チラリと書いたボックスランチも「刻み人参マヨサンド、いちごジャムサンド、ゆで卵、スナック的パンケーキ、ビスケット、バナナ、紙パックドリンク」というボリューム満点の内容が準備され、サンドイッチはラップに包んであり衛生的。前夜から準備してあっても手間のかかることだと感じました。

こういう毎日を過ごしながらサファリ観光が終わればアルーシャとかモシの町へ戻り、お客様がいれば翌日再びサファリという繰り返し。当然何度も訪れる場所ですから動物が現れるポイントも予測出来ますし、それだけ私たちが喜ぶ確率も上がるのですが「好きでやってる仕事とはいっても体を壊すドライバーもいるだろうなぁ」なんて思うぐらいハードな仕事です。なにより公園内は凸凹獣道ですからヘルニアのドライバーも多いと思います。

今回のキャンプ地はセロネラ地域内の「Nyani Public Campsite」でした。この時のわたくしのゴージャスな寝室。オジサンなのにローラアシュレイ的花柄のマットにツートンカラーの寝袋。

この日の寝室&シャワールーム(水しか出なかったです)

 

サファリでの反省点

この旅を盛り上げてくれた仲間は「スロベニアの若夫婦、移民系フランス人夫婦、韓国1人女子旅、日本人2名」の計7名なんですが、この時テントが4つしかなかったんです。関係ないですがスロベニア女性は美人で旦那はジョコビッチ似でした。

もとい。

まぁ周りから見れば私達は日本人カップルですが、実のところ単なるトラベルバディなので「She is total stranger to me」みたいなことを言うと、フランス人母ちゃんがドライバーに「あーた、この2人は他人同士って言ってるけどテント4つしかないけどどーすんの」的展開になるものの、韓国人女性が「女性同士で一緒になれば解決でしょ」みたいなことになり、わたくしテントを独り占めしておりましたが、いろんな国の人が集う際の気遣いに学ばされるというか…勉強させられるというか…反省させられることをメモで残しております。

ちなみにこの日のわたくしは死亡しておりました。

下山日翌日となるセレンゲティはサファリ初日でしたが夕食をパスしました。ドライバーや同乗の仲間が何度か誘いの声をかけてくれたのですが、テントに入った瞬間に体が一切動かずノックダウン。絶食4日目です。

翌日から復調しましたが、翌日はスロベニアの若旦那がキャンプスタイルのサファリにノックダウン。その若旦那とはシャワーでも一緒になったのですが「下痢が酷いよ」なんて会話をしていましたが夕食の席に現れて食事を共にしてるんですね。明らかに辛そうな様子なんですが30分ほど夕食を共にし、その後一言「申し訳ないけど先に休むね」といって席を後にしました。

これにはわたくしも猛省。他の誰も気にしていませんが個人的にはバツが悪い気持ちでいっぱいでした。本当に。

日本人は「昨日キリマンジャロから下りたばかりでヘトヘトだから夕食パス」という失礼な態度で夕食の席に姿も現さないのにスロベニア人は「みんなの旅だから夕食は一緒に」みたいな空気を感じました。更にフランス人の旦那は身長が2m近い体格でしたがとても優しい方で料理が届くと一番に手にとって皆んなの皿に取り分けてくれるんですね。まぁご夫婦の日常だと思いますが、そういうことを自然に振る舞う方でした。

こういう時に日々の行い、しつけ、国民性が出ます。本当に参った。

この様子を感じて何もしないわけにはいきませんので、私も最終日には遅まきながら紅茶ぐらいは率先して淹れましたけど…。まぁ本当にヘトヘトだったのでお許しいただくとし、こういう旅というのはちょっとした気遣いで印象深くも、最悪にも、どちらにも転ぶ要素があり恥ずかしい気持ちでした。

ということですっかりサファリとは違うことを書きましたが、当然動物はわんさか群れで歓待してくれる場所がセレンゲティです。季節を間違わなければ圧倒的スケールで楽しませてくれること間違いなしの場所です。

今回は全日テント泊のバジェットプランを選びましたが、予算が許せば最低でもミドルレンジを選べば快適だと思います。もちろんコストは上がりますが…。

バジェットクラスとミドルクラスの違いが分かりにくかったのでドライバーに質問したら答えは簡単でした。ミドルクラスはバジェットクラスのような小さなテントじゃなくて「大きなテントの中にシャワーとトイレが有ると思ったらいいよ」とのこと。明快。要はコンクリートが布一枚に変わるだけですね。

もちろんピンキリですから下調べは大事ですが、確かにドライブ中に見ても「あぁ、確かにテント自体が大きくて…あの中に風呂とトイレかぁ」なんて思って眺めていました。

すっかり余談だらけの「セレンゲティ最高!」というメモでした。

ジョコビッチ似の振る舞いに学ぶサファリでした。

 

ンゴロンゴロ保全地域のスケールに圧倒された

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