小噺 : 深夜特急コンドーム事件

ジンバブエのハラレからブラワヨへ列車移動した時のことですが、列車が出発する時刻は真っ暗な時間帯で、言うまでもなく現地の方々は肌が黒いので周囲と同化してしまい車内の様子が把握できません。たまたまキリマンジャロ登山時の懐中電灯を持っていたので辺りを照らしながら自分の車両にたどり着けましたが、なにせ初めての車両ですし車内設備把握もままなりません。

登山時の様子でも書きましたが本当にどんな環境でも寝るタイプの人間なので、ある程度車内の雰囲気が落ち着くと無防備に寝始めるわけですが、この時ちょっとした騒ぎがありました。

いわゆる4人部屋の男性陣が車両の連結部分に集まってコソコソ喋ってるんですね。最初は4-5人で話をしていたのですが、気がつけば10名程度が集まってガヤった雰囲気。その割に笑ってる人などもいて、シリアスなんだかどうなんだか。

で、気になって耳をダンボにするも現地語優勢の会話なので全てを聞き取ることができないにも関わらず用もないのにウロウロしていると、とある男性が英語で「お前の部屋どーよ。コンドーム。」と質問してきました。開口一番この会話ですからこちらも面食らったわけですが、会話に脈略が無いのでこちらもポカーンとしておりますと、どうやら客室にコンドームが置かれているという話題で盛り上がっており、しかも寝台車は「全室に備えられているっぽい」という会話と共に「これ、なんだ」という人もいたらしく「これはセックスの時に使うものだ」と解説している…そんな説明を受けました。

そこで気になって自分の客室内を家捜しすると、二段ベッドを引っ張り出すハンドル部分から出てきました。コンドーム。

あっ…あった。

「なるほど。これで盛り上がってたのか」なんて思いながら寝たわけです。MADE IN MALAYSIAという文字と共に、よくわからない黒豹のようなデザインのコンドーム。黒じゃなくて青ですけどね。

翌日「それにしても客車設備でコンドームってどーなのよ」なんて思いつつ日は流れ次なるホテルに到着し、旅の最中ほとんど見ることのなかったテレビを点けて原因が判明しました。



ジンバブエのHIVは深刻

今更ながらAIDSを患うと即死という時代ではなく治療対策は日進月歩で、中には奇跡的完治というのも話題になりましたが…個人的には東アフリカのエチオピアというアフリカ大陸の中でも優秀な部類に入る国から南アに至るまでの縦断ルートの国々で感染率が高いなんてことを聞きまして「情報格差かなぁ…本当かなぁ…」なんて思っておりました。

「HIV検査しなさいね」的啓発

どうやら私が乗車した日にジンバブエの首都でもあるハラレで大規模な啓発イベントがあったらしく、テレビでは「コンドームの有用性を説明し大量に配った」というニュースをしていました。

この一環かどうかは知りませんが、なんとなく合点がいく内容に「だから車内客室にコンドームだったのかなぁ」なんて思ってテレビを見ていましたら、出てきました!見慣れたデザイン!

あっ!黒豹ならぬ青豹だ!

この後、中国製のコンドームはジンバブエの男性サイズには小さすぎるというニュースがありましたけど…。

そんなことは横に置き、ジンバブエでのコンドームの普及率はアフリカ大陸でも高い方だそうですが、誰でもご存知ハイパーインフレを経験したせいで産業が大破してしまい大混乱に陥りました。今でもこの分野は虫の息だそうでその殆どを輸入に頼っており「そろそろ自国でコンドーム製造を」なんて話しも持ち上がっているようです。

具体的にはdatlabsVarichemという製薬会社がパートナーを探しているらしいです。

こういう事例を知って日本を見ますと優秀な企業が存在し、社会維持の一役を担っていることが客観的に見れたりして「企業の在り方というのは…深いなぁ」なんて感じておりました。

少し前にブラワヨで29歳の男性が27歳の売春婦と遊んだものの、HIV感染者だった女性が翌朝死んでいたというニュースなどを見るに…深刻なんでしょうね。自分が通過した町の出来事だと妙な親近感を覚えますね。

Shock as pr0stitute dies at client’s house during se_x
【海外発!Breaking News】HIV末期の娼婦 客のベッドで息絶える(ジンバブエ) | Techinsight(テックインサイト)|海外セレブ、国内エンタメのオンリーワンをお届けするニュースサイト



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