キリマンジャロ登山 マチャメルート 3日目

マチャメルートを初日から順を追って確認されたい場合は コチラ からどうぞ。



3日目は2日目以上に手応えアリ!

登り始めてすぐに「ん、ちょっとテッペンが近づいてる気がする」と感じました。まぁ歩いてるんですから当たり前ですが…。

この辺りまでは珍しい花もチラホラと愛でられるコースですが、この花はヘリクリスム(Helichrysum)の一種だそうで、尖った花びらのわりに淡いグラデーションピンクで「繊細で鮮やかな色の花があるんだなぁ」なんて思いながらポレポレ。

ちなみにメインガイドは寡黙に業務遂行するタイプで常に先頭を歩き、その後ろをバディ、そして私。私はちょいちょい遅れ、私をサポートしてくれるはずの最後尾のサブガイド(マサイ)も気がつくと消えていることが多々でした。サボっているわけではなく、確実にどこかで私をロックオンしているやんちゃなだけで、やたらと自然現象や動植物に詳しく、質問すれば必ず答えてくれる人でした。

こういった草花も見つけるごとに解説してくれたことが印象的です。恵まれたガイドだったと思います。本当に。

登山3日目の感想

◾️3日目ルート

3,845mのシラケーブ&キャンプを後にし4,600mのラヴァタワーキャンプを目指し、そこで休憩した後3,900mのバランコキャンプへ向かうルートで、一般的には約10kmを約8時間で踏破する日です。

私たちの場合、1日目は約11キロを約6時間で踏破、2日目は約5キロを約6時間で踏破というペースですから高度と距離を考えると一気に体力の負担を感じる1日のスタートです。

ラヴァタワーを目指す登り

◾️3日目装備

この日はインナーに長袖、アウターにマウンテンパーカーとライトダウンの計3枚。パンツは相変わらずのスタイルで足首までまくりあげていました。しかし歩き始めるとダウンは脱ぎました。それもラバタワーまでのことで降り始めると天候が変わり肌寒くなったので再び3枚装着。この辺りまで来ますと誰のメモも参考になりませんね。山の天気ですから、その時々の天候に合わせて対応する高度です。それでも基本的に汗かきなので総じて薄着ですね。

3日目から強烈に日差しが強く感じ、首の後ろ側がヒリヒリしはじめたので帽子は日除けスタイルも装着。さらに自分でも自覚が乏しいのですが確実に砂埃がキツイ環境になっており3日目辺りから喉の調子も悪くなっていました。呼吸が出来ないという深刻なものではないですよ。後日触れますが、下山後サファリも楽しんだのでトータル7泊8日も砂埃まみれのテント生活。テント生活を終えて2-3日後までは常に喉が痛かったような気がします。

前日の「昼寝+夜寝」で体力は75%程度まで復調していましたが、終わった時点では下りの行軍に疲れ、体力は40%ぐらいまで落ちた感じです。

◾️歩行スピードと所要時間

登りは確実に落ちました。止まってるように感じるスピードです。しかしこの日は10キロ踏破の日なので下りに関しては常に「ちょっと早いなぁ」と感じていました。しかし登りと同じ調子で降っていると12時間以上かかるはずで、そんなことをしていると日が暮れますから頑張った日です。

で、最もキツく感じたのはラヴァタワーからの下り。標高が下がるので呼吸は楽なはずなんですが足場の悪い場所をひたすら下るルートです。2日目と違い終日歩行の半分の地点からの下山ルートを見た瞬間絶句でした。本当に。それが下の写真です。

写真だと伝わりにくいのですが上から見下ろすと垂直の壁のような場所をジグザグに蛇行しながら降ります。

ラヴァタワーの下り…

この日の所要時間は約8時間です。疲労困憊。初日のメモに書きましたがマチャメルートは日々確実に過酷になるルートでした。

◾️到着後

2時間ほど昼寝し夕食を取り再びの睡眠。よく寝るオジサンなんです。とにかく時間があれば寝ていました。

この頃になりますと「朝や到着時の洗面器1杯のお湯」とか「食事パターン」とか「同行スタッフの時間の過ごし方」などを察知して動けるようになるので妙な気遣いは無くなり本当に家族のような一行になっていました。結果として一度も会話することなく別れたポーターもいますが全員に心から感謝です。

◾️消費水量と睡眠時間

3日目の水消費量は約3,2ℓです。ルートが長いですから消費するはずですよね。しかし下山ルートでは飲むことすら忘れるぐらい必死でした。ラヴァタワーのお陰で日差しの弱いポイントを歩きますから消費の大半は午前中です。

到着後約2時間ほど昼寝をしたにも関わらず、夜もしっかり寝ます。結果この日もトータル10時間近く熟睡しました。これで体力は60%ぐらいまで戻ったと思います。

私は食事よりも睡眠が大事になるような中年になったことをひしひしと実感。

一般的には食事も怠ってはいけませんが、寝ないと細胞が休憩できないことを感じる年齢なんですね。食事を摂ると細胞はそれだけ余分な消化吸収の働きが増えるので表面的には体力維持出来ているように見えても内蔵が休めてないことを感じるわけです。たっぷり睡眠時間を取ると内臓も「そろそろ食べても消化出来るぞ」と言ってる感じの日々でした。普段から体力づくりされてる方だとへっちゃらだと思いますが…。

ちなみにこの頃からバディは体力の負担を感じ始めていたようです。

ダイアモックスも飲んでいたし、食欲も旺盛で日中の動きもアクティブなんですが「夜眠れなくて…」という会話が出始めました。前にも触れましたがダイアモックスは(人によりますが)高山病の予防に効果がある反面尿意が半端ないので夜中でもトイレに行きたくなると睡眠を阻害する欠点を感じます。

で、「キリマンジャロ登山 個人手配旅行のイロハ」メモでは書いていないのですが、装備をレンタルしたお店でマットを無料で貸してもらえました。このマットが良かった。厚さが約5cmあり、この上に寝袋を敷きます。更にダウンでも着ようものなら快適すぎてフカフカ状態。これで寝られていわけがないという贅沢仕様でした。

レタンルショップが貸してくれたマット。厚さ約5cm !

更に寝袋についてですが、本当は日本から持参予定でしたが予定変更し現地調達しました。

レンタル時に「山上で寝られるように厚手と薄手を2枚借りようかな」なんて会話をしていたのですが旅行会社のデイヴィッドが「このタイプ1つで大丈夫だから。本当に。」なんて選び出したのがコレ。

Columbia THE ZONE Ⅱ

アフリカのタンザニアのレンタルショップを侮るなかれ。普通に快眠グッズが準備できます。このコロンビアの「Columbia THE ZONE Ⅱ」というマミータイプの寝袋、ふっかふかで快適度+0°F」という代物。

日々標高が上がるので5日目ぐらいになると「ちょっと寒いかなぁ」なんて感じる夜もありましたが2月のキリマンジャロで「寒くて寝られない」という日は1日もありませんでした。しかも外人用サイズなので昭和典型体格のオジサンは全身をすっぽり覆われ、更に余裕があるサイズで助かりました。

ち・な・み・に、快適度 -10degrees」という寝袋も置いてありましたが1-2月の時期に使う方は少ないそうです。ただ、私は男性ですし元々体温高めの体質なので、女性で冷え性タイプの方であれば寝袋は気になりますよね。

いずれにしましても出発前は真剣に「レンタルショップでどんな寝袋を貸してくれるのやら」なんて思いましたが、普通に世界基準装備が揃っており、不満であれば奥から幾らでもリカバーアイテムが出てくるので過度に心配しなくても大丈夫です。

清潔感が気になれば荷物量も鑑みサマーシーズン用の超軽量タイプの寝袋を日本から持参し、更に現地でこの手のタイプをレンタルされ2重にして利用すれば、山上における睡眠準備としては万全だと感じました。

◾️高山病対策

前日の2日目から少し意識しはじめたものの、頻繁なる尿意も気になり手を出していませんでした。が、やはり手足の指先は痺れを感じ、僅かながら頭痛も感じはじめ、悩んだ挙句にとった行動は、バランコキャンプ到着の夕食後にバファリン半錠という作戦。

3日目…、2日目よりも間違いなくキツかった…

高山病というよりは「軽い頭痛」と自己診断。とは言いましてもバファリンはかなりキツイ薬で抗血栓薬ですから、置かれた環境でマイナスには作用しないだろうと思ってのことです。

あまり賢い方法とは思いませんが、どこまでも「睡眠が大事」と感じる理由は、若かりし頃に国内登山や縦走をした際の苦い経験のせいで、30代半ばまでは若さで押し切ることが出来るのですが、寒さや睡眠不足による体力消耗は嫌というほど経験していたので「どんな場所でも体温を保って熟睡できる時間を確保する」ということが何よりも大事に感じており真剣な高山病対策は翌日へ持ち越しです。

このお陰かどうかは知りませんが翌日の体調が楽であったことは事実です。ということで、高山病特有の酷い症状を感じずに3日目も終了。正常な判断ができる時は、自分自身で体調の変化を予測できるようで、2日目と3日目では僅かながら体調の変化を認識できました。

ちなみにバディは翌日の記録によるとダイアモックスのみならず「カロナール」と「葛根湯」も飲んで睡眠障害と戦っていたようです。表面上は元気そうなんですが3日目にして体調の変化と戦っていたんですね。女性ですから毎日ホルモン調整も機能しているわけで…そんなこんなで3日目で環境に順応出来ずに強行突破を試みようとすると、その後の登山に与える影響も大きそうです。

でね、やっぱり睡眠は大事ですよ。

寝ることで「体の機能を修復している」と考えると、是が非でも寝心地のよい状態を自ら整える心持ちが必要だと思います。

目指すはあの頂き!(ガソリンスタンドで見た壁画)

キリマンジャロ登山 マチャメルート 4日目



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